主催: (一社)日本調理科学会
会議名: 2019年大会(一社)日本調理科学会
開催地: 中村学園大学
開催日: 2019/08/26 - 2019/08/27
【目的】近年,子どもたちの休日における食生活が多様化している。これは,休日にまとめて複数の習い事に行く,土曜日も学童保育に通学させる必要があるなどの共働きの増加に伴う変化や,中食・外食の多様化といった食生活の多様化が背景としてあげられる。平日,多くの小中学生は栄養バランスが考慮された学校給食を食しているが,休日はこれらの背景から,各家庭において異なる昼食を食していることが予想され,栄養価の差異が懸念される。そこで本研究では小学生を対象とし,休日における昼食の食事内容,食事をした環境についてアンケート調査を行った。
【方法】岐阜市内の小学校2校に在籍する小学生約1000人に対して,2019年5月18日(土)および19日(日)の2日間を対象に,紙面によるアンケート調査を実施した。回答者は保護者とした。聴取内容は,(1)今朝,朝食を食べたか,(2)昼食を食べた場所について(自宅,祖父母・親戚の家,友達の家,レストラン・フードコート,公園,学童保育,学習塾,習い事,その他),(3)昼食内容,(4)昼食で飲んだ飲料(水,麦茶・緑茶,牛乳,ジュース,炭酸飲料,その他),(5)牛乳の摂取量,(6)特記事項,の6点とした。
【結果および考察】昼食を食べた場所は自宅,レストラン・フードコートが多く,レストラン・フードコートでは丼物や麺類などを選ぶ傾向があった。また,食事環境に依存せず牛乳の摂取量は学校給食と比較して少なく,乳製品を食した人の割合は低かった。
本研究は,牛乳食育研究会およびJミルクの学術研究支援により行った。ここに感謝の意を表する。