日本調理科学会大会研究発表要旨集
セッションID: 1C-4
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口頭発表
山口県の郷土料理ちしゃなますの年代別の認知度と材料
*森永 八江五島 淑子
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抄録

【目的】山口県の郷土料理であるちしゃなますは,ちしゃを酢味噌で和えた料理である。このちしゃなますの年代別の認知度と材料について明らかにする。

【方法】平成29年1~3月に山口県内の中学校23校へ保護者を対象としたアンケートを配布・回収し,統計ソフトSPSSを用いクロス集計し,χ2検定を行い分析した。

【結果】回収率は73%であった。有効回答者数は1425人で有効回答率は62%であった。ちしゃなますを知っているは,20~30代42%,40~50代54%,60~80代88%であった(p<0.01)。家庭で作るは,順に14,21,63%であった(p<0.01)。ちしゃの種類は順にちしゃ25,33,46%,サニーレタス7,9,18%,その他7,7,12%であった(p<0.01)。ちしゃ以外の材料は順にチリメンジャコが19,24,38%で最も多く(p<0.05),次いでイリコ(煮干し)6,12,46%(p<0.01),ゴマ8,11,34%(p<0.01),その他11,10,14%,サバ12,8,16%,イカは3,5,6%で最も少なかった。調味料は順に砂糖36,45,72%(p<0.01),酢35,45,70%(p<0.01)はともに最も多く,次いで味噌22,38,62%(p<0.01),みりん14,18,44%(p<0.01),しょうゆ18,14,24%,酒11,12,20%,その他2,4,8%であった。味噌の種類は順にあわせみそが14,19,15%で最も多く,次いで麦みそ13,17,24%,種類にこだわらない4,18,15%,その他7,10,12%,米みそ1,7,18%であった。今後は,年代別の調理法の分析を行っていきたい。

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