1994 年 40 巻 4 号 p. 133-144
大規機大学の中央図書館で実施されるグループ(学生)を対象とした利用者教育の実態調査報告である。調査はアンケート法を採用し,調査項目はオリエンテーションとそれ以外の利用指導に二分し,それらの指導内容,方法,規模,PRの方法等について尋ねた。また,オリエンテーションについては,大学の一環として実施か,それとも図書館独自かを尋ねた。その結果,71館中40館が図書館独自のオリエンテーションを実施し,53館がオリエンテーション以外の利用指導を行っていることが分かった。それは,我々の予測を越えるものであった。しかし,オリエンテーションも合めて,わが国の利用者教育に関しては,アメリカと比べるとまだまだ改善すべき点が多かった。