図書館学会年報
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40 巻, 4 号
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論文
  • 大規模大学図書館における利用者教育の実態一平成 5年度調査
    大城 善盛, 生嶋 圭子, 村上 泰子
    原稿種別: 論文
    1994 年 40 巻 4 号 p. 133-144
    発行日: 1994年
    公開日: 2021/11/10
    DOIhttps://doi.org/10.20651/ajsls.40.4_133
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    　大規機大学の中央図書館で実施されるグループ(学生)を対象とした利用者教育の実態調査報告である。調査はアンケート法を採用し，調査項目はオリエンテーションとそれ以外の利用指導に二分し，それらの指導内容，方法，規模，PRの方法等について尋ねた。また，オリエンテーションについては，大学の一環として実施か，それとも図書館独自かを尋ねた。その結果，71館中40館が図書館独自のオリエンテーションを実施し，53館がオリエンテーション以外の利用指導を行っていることが分かった。それは，我々の予測を越えるものであった。しかし，オリエンテーションも合めて，わが国の利用者教育に関しては，アメリカと比べるとまだまだ改善すべき点が多かった。
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  • 図書館研究の二つの理論的基盤-J.H.シェラ晩年の「離反」をめぐって
    根本 彰
    原稿種別: 論文
    1994 年 40 巻 4 号 p. 145-159
    発行日: 1994年
    公開日: 2021/11/10
    DOIhttps://doi.org/10.20651/ajsls.40.4_145
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    　J. H. シェラ(1903-1982)は亡くなる直前に図書館学の方法的基盤に関する一編の論文を書き残した。これは彼自身が主唱者の一人である，情報学に図書館学の理論的基盤としての期待を寄せ図書館学との融合を願う考え方を全面的に否定し，人文学と社会科学による基盤を求めるものであった。
    　本論文では，彼自身が貢献すること大であった，図書館学研究方法論の主流的考え方に対して「離反」という行動をとるようになった背景を，(1)彼の情報学のとらえ方，(2)図書館学教育に関する考え方，(3)彼自身の人文社会科学的な研究歴，(4)1970年代に学問全体をおそった科学批判の動きなどに探り，このような行動が十分に理由のあるものであったことを示した。最後に彼以降の図書館研究の動向を検討した。
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  • 書誌的構造
    書誌的関係の準拠
    伊藤 順
    原稿種別: 論文
    1994 年 40 巻 4 号 p. 160-172
    発行日: 1994年
    公開日: 2021/11/10
    DOIhttps://doi.org/10.20651/ajsls.40.4_160
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    　書誌的関係の分類法の根拠について考察した。書誌的関係の情報は検索に際して書誌的実体を連想結合するのに必要である。この小論では，ある著作とその関連する書誌的実体との間の書誌的関係の分類方法に関して論理的な根拠を示すことを意図している。
    　ほとんどの書誌的関係は通例その文献自身に見られるものであるから，まず，保存と利用の書誌的機能の見知から，メッセージ・キャリアとしての文献の書誌的構造を吟味する。
    　次に，文献の書誌的特性を構造要素の型の分析視点から 4つの書誌的構造次元を規定する。
    　最後に，書誌的関係を分類するための準拠枠としてこの書誌的次元を提示し，その下位の構造の共通原理としての同値関係について述べる。
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  • 1987版『日本目録規則』第三章「書写資料」による古文書整理の問題
    一『藤波道忠氏所蔵文書目録』の場合を中心に─
    藤森 馨
    原稿種別: 論文
    1994 年 40 巻 4 号 p. 173-180
    発行日: 1994年
    公開日: 2021/11/10
    DOIhttps://doi.org/10.20651/ajsls.40.4_173
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    Nowadays in each self-governing community its archives are being pigeonholed and its various kinds of catalogs are being made. But thier bibliographical elements are not always standardized partly because library catalogs have been made by the conventional system and partly because we have not had any standards of bibliographical arrangement. If this cataloging method is left as it is, it will surely bring about obstacles to the exchanging of the information of bibliographical elements. Nippon Cataloging Roles (1987) prescribes how archives should be arranged, but the Rules are not perfect. What is the most imperfect is that N.C.R. has no prescriptions for the archives recipients. The present studies have not quite solved the above problem, but the author dealt with the problem of archive recipients in the part of the main title by referring to “N.C.R.”
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