赤門マネジメント・レビュー
Online ISSN : 1347-4448
Print ISSN : 1348-5504
経営学輪講
「ラディカル」な技術変化とは何を指すのか
経営学輪講 Tushman and Anderson (1986)
岩尾 俊兵中野 優
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 16 巻 2 号 p. 105-116

詳細
抄録

産業における技術革新はどのように発生し競争環境にどのような影響を及ぼすのだろうか。上記の研究課題に対し、3産業のパネルデータを用いて接近したのがTushman and Anderson (1986) である。彼らの発見は、産業において長期間のインクリメンタルな技術変化が断続的で「ラディカル」な技術革新によって中断され、また、技術革新にはある産業に属する企業が既存の能力で対応可能な、①能力増強型とそうでない、②能力破壊型のものがあるというものである。ただし、彼らはラディカルか否かの判断を特定指標の向上率で行っており、図表の作り方によってはラディカルなイノベーションというよりも連続的な技術のブレークスルーのようなものを測定している可能性もある。それによって技術変化が競争環境に与える影響を一部見逃しているかもしれない。

著者関連情報
© 2017 特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター
前の記事
feedback
Top