赤門マネジメント・レビュー
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経営学輪講
経路依存的な行動パターンの漸進的変化と急進的変化―ナラティブネットワークによる包括理論構築の試み
経営学輪講シリーズ「組織ルーチンはどのように創られ、維持され、変化するのか―Howard Grenville et al. (2016)」第5章―
山城 慶晃
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2024 年 23 巻 1 号 p. 31-40

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抄録

5章では、Arthur (2009) のフレームワークに準拠し、行動パターンが急進的に変化する事象に対し説明を試みる。ここでは、ランダムな変異 (variation) ではなく、意図的な再結合 (recombination) の重要性が示される。そして、生物学ではない領域における進化的プロセスについて、Arthur (2009) のテクノロジー進化における再結合の役割を参照しながら、レビューする。ルーチンの拡散という観点から、時間とメカニズムを考察し、ルーチンが急進的に変化するプロセスのモデル構築を、ナラティブネットワークを用いて行う。

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© 2023 特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター
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