自律神経
Online ISSN : 2434-7035
Print ISSN : 0288-9250
シンポジウム8/感覚と中枢性自律神経調節
結合腕傍核を起点とする線条体腹側部の機能形態学:摂食行動と味覚/内臓感覚とを結びつける神経回路
岩井 治樹
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2019 年 56 巻 1 号 p. 7-13

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抄録

摂食行動は健康を保つために重要であり,食物に含まれる情報を受ける味覚および内臓感覚と密接に連携していることが考えられる.線条体は,食物摂取,飲水,あるいは脂肪摂取などの摂食行動,さらには摂食意欲にも関連することが示されているが,味覚および内臓感覚がどのように線条体と結びつくのか,その神経回路の詳細は不明である.本稿では我々が明らかにした結合腕傍核-視床-線条体路を中心に,味覚および内臓感覚を担う神経回路と線条体との関連について機能形態学的に概説する.

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© 2019 日本自律神経学会
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