自律神経
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シンポジウム 6
扁桃体中心核セロトニン放出におよぼす皮膚への侵害性機械的刺激の影響
黒澤 美枝子徳永 亮太下重 里江
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2019 年 56 巻 3 号 p. 128-131

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抄録

これまで我々は不安や恐怖の発生に関わる扁桃体中心核(CeA)のセロトニンに着目し,その放出が皮膚への侵害性機械的刺激によって増加することを麻酔下のラットで明らかにしてきた.本稿では,その増加反応に背側縫線核のコルチコトロピン放出因子(以下,CRF)が関わることを示した最近の我々の研究結果を紹介する.CeAセロトニン放出増加反応は非選択的CRF受容体遮断薬並びに選択的CRF2受容体遮断薬の背側縫線核内投与により完全に消失した.一方,選択的CRF1受容体の投与では影響を受けなかった.以上,CeAセロトニン放出は侵害性機械的刺激により背側縫線核内のCRF2受容体を介して増加すると考えられた.

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© 2019 日本自律神経学会
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