2020 年 57 巻 1 号 p. 67-70
閉塞性睡眠時無呼吸症候群ではいびきや日中の眠気,起床時頭痛などの臨床症状を認め,夜間の自律神経活動の障害を認める.一方,Cheyne-Stokes呼吸を含む中枢性睡眠時無呼吸症候群は,心不全や自律神経調節に関わる脳病変との関連がみられる.さらに,睡眠関連呼吸障害は自律神経系が障害されるパーキンソン病関連疾患においても高率にみられる.本稿では睡眠関連呼吸障害における自律神経障害およびパーキンソン病関連疾患や脳血管障害における睡眠関連呼吸障害について述べる.