2020 年 57 巻 1 号 p. 86-93
温熱性発汗検査における斑状発汗の病態意義を知ることを目的に,A)体性および自律神経徴候のない120例(対照群),B)汗腺レベル障害として特発性純粋発汗不全症6例,C)各種ポリニューロパチー85例,D)RossおよびAdie症候群9例,E)脳幹障害50例,F)脊髄障害51例,G)パーキンソン病136例,H)多系統萎縮症39例について斑状発汗の有無を比較検討した.なお,C群以外では糖尿病合併例は除外した.その結果,斑状発汗の出現頻度は,A群0%,B群100%,C群59%,D群78%,E群0%,F群2%,G群51%,H群87%であった.以上から,温熱性発汗検査における斑状発汗は交感神経節後系もしくは汗腺レベルの障害を示唆すること,およびパーキンソン病や多系統萎縮症でも高率に節後性機能障害をきたしうることが示唆された.