眼周囲温熱療法が脈絡膜に及ぼす影響を検討した.健常ボランティア20名に,約40℃で加温可能な蒸気アイマスクを10分間装用させ,optical coherence tomography(OCT)にて加温前,加温終了直後,加温後10分の脈絡膜を撮影した.得られた画像は2階調化画像処理し,脈絡膜面積(C),血管領域面積(L)を求めた.同時に瞳孔計測と,眼疲労感をVisual analogue scaleを用いて測定した.脈絡膜は加温前に比べ加温終了直後でC,Lともに増加した(C:p<0.01,L:p<0.05).また,加温後10分も加温前に比べC,Lの増加が継続していた(p<0.05).瞳孔は加温前に比べ加温終了直後,加温後10分は縮瞳していた(p<0.01).眼疲労感は検査前に比べ検査後で減少した(p<0.01).眼周囲温熱療法は体性感覚を介した副交感神経活性が脈絡膜面積を増加させると思われた.