2023 年 60 巻 3 号 p. 103-105
パーキンソン病は様々な非運動症状を認めるが,その中でも自律神経障害はADL(Activities of Daily Living)やQOL(Quality of Life)に大きく影響する.排尿障害は頻尿・尿意切迫感などの過活動膀胱が多くの患者で認められる.排便障害は便秘が高頻度に認められ,運動症状発症前からみられることも多い.排尿・排便障害は患者QOLに大きく影響すると考えられるが,排尿排便障害とQOLの関係は不明な点が多い.本シンポジウムではパーキンソン病における排尿・排便障害の特徴およびQOLに与える影響について概説する.