自律神経
Online ISSN : 2434-7035
Print ISSN : 0288-9250
第75回日本自律神経学会総会
頭痛診療ガイドラインにおける脳脊髄液減少症の位置付け
橋本 洋一郎
著者情報
ジャーナル フリー

2023 年 60 巻 4 号 p. 155-160

詳細
抄録

国際頭痛分類では第1版(1988年)から低髄液圧,あるいは低髄圧性頭痛が示されている.第3版(2013年β版,2018年)では典型的起立性頭痛で明らかな原因のない患者において,体位性頻脈症候群を除外した後に,自家血腰椎硬膜外注入療法を施行することは臨床診療において理にかなっていると記載された.2007年に脳脊髄液減少症ガイドライン2007,2011年に脳脊髄液漏出症の画像診断判定基準・画像診断基準,2019年に脳脊髄液漏出症診療指針が出された.頭痛の診療ガイドライン2021に低髄液圧による頭痛はどのように診断し治療するかという項目が取り上げられた.脳脊髄液減少症/脳脊髄液漏出症を低髄液圧による頭痛としてガイドラインに記載され低髄液圧および/または脳脊髄液漏出に続発する起立性頭痛を特徴とする臨床状態と定義して,診断・治療を進めていく道筋が示されている.

著者関連情報
© 2023 日本自律神経学会
前の記事 次の記事
feedback
Top