自律神経
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第75回日本自律神経学会総会
脳脊髄液減少症の画像診断
―進化するMRIと読影法―
大澤 威一郎
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2023 年 60 巻 4 号 p. 161-171

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抄録

脳脊髄液減少症の診断は難しく,その理由の1つに多彩な画像所見がある.MRIの進歩は目覚ましく,新たな知見が次々と生まれている.これがまた画像所見の複雑さに拍車をかける要因となっており,過去と最新の知見を今一度整理する必要がある.本疾患のMRI所見は,脊髄と頭部の2つに大きく分けられる.脊髄MRIでは主に脳脊髄液の漏出を,頭部MRIではそれによる2次的変化を評価する.漏出の特徴的なsignとして,floating dural sac sign (FDSS)やNarwhal signなどがある.いずれの領域にもMRIの進化は恩恵をもたらし,ここでは3D撮像とFLAIR像の2つを取り上げる.診断に適したMRI所見を得るには,適切な撮像法の選択が必須になる.しかし,実際には不十分な撮像法のことも少なからずある.本稿では,このような困難な状況下でも可能な限り診断へ導くための診断ポイントを解説する.

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