2024 年 61 巻 1 号 p. 2-6
パーキンソン病(Parkinson’s disease, PD)において睡眠障害は6–9割にみられ,脳幹や視床下部の睡眠-覚醒機構の障害,夜間の運動/非運動症状,併存する睡眠障害,治療薬,加齢や合併症などさまざまな要因が影響し得る.レム睡眠行動異常症(rapid eye movement sleep behavior disorder, RBD)は代表的な睡眠障害であり,疾患前駆期における将来のPD発症を予測する因子と考えられる.自律神経症状はPDにおいて高頻度にみられ,末梢自律神経系に多くみられる疾患病理との関連が注目される.疾患早期に自律神経症状が重度であるとその後のPD臨床経過が不良である可能性がある.