1966 年 19 巻 6 号 p. 438-440
ずぐれたMacrolide系抗生物質としてすでに臨床に応用れさているSpiramycinのBaseをアセチル化してえたAcetyispiramycin (Ac-SPM) は, 次のような構造式をもつと推定され, 酸に対してつよく, 生体内ですぐれた抗菌力を示す新らしい誘導体であるといわれている。
そこで, Ac-SPMの臨床価値を検討する目的で, 第13回日本化学療法学会中日本支部総会シンポジウムとして種種の交見演説がおこなわれた。わたくしは, 各医療機関の協力をえて, 産婦人科領域における成績の検討を担当する機会をえたので, その概要を集計報告する。