The Journal of Antibiotics, Series B
Online ISSN : 2186-5469
Print ISSN : 0447-8991
ISSN-L : 0447-8991
Acetyl-Spiramycinによる耳鼻咽喉科感染症の治療成績
三辺 武右衛門飯田 宏美田口 賢
著者情報
ジャーナル フリー

1966 年 19 巻 6 号 p. 444-446

詳細
抄録

耳鼻咽喉科領域の急性感染症においては, グラム陽性球菌がその起炎菌となつていることが大部分であるので, その治療にはMacrolide系抗生物質の使用が重要な位置を占める。Macrolide系抗生物質として現在数種類のものが使用されているが, その中の1つであるSpiramycin (SPM) の新誘導体として, 最近Acetyl-spiramycin (Ac-SPM) が開発された。 これは, 従来のSPMにくらべ安定度等が高く, 生体内での抗菌力が高くかつ長く持続する性質があるという。 われわれは本剤を上記の感染症に使用してその臨床効果をしらべたので, それらの治療成績について, 起炎菌に対する抗菌試験の成績とあわせて報告する。

著者関連情報
© 公益財団法人日本感染症医薬品協会
前の記事 次の記事
feedback
Top