The Journal of Antibiotics, Series B
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抗生物質の鶏に対する発育促進効果について 第1報
Roseomycin, Aureothricin, Estin, Colistin及びPenicillinについて
高橋 健松永 正彦植松 邦夫
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1953 年 6 巻 9 号 p. 452-454

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抄録

1949年STOKSTAD等がChlortetracycline (Aureomycin) の鷄に対する発育促進効果を明らかにして以来, Chlortetracycline, Oxytetracycline (Terramycin), Penicillin, Streptomycin, Chloramphenicol, Bacitracinに関する文献は多数あるが, その他の物質に関しては比較的少ない。即ち, Neomycinは七面鳥において2, 5, 25mg/kgで, それぞれ103, 104, 117%のindexを, Tyrocidinは同様に七面鳥で5, 10, 25mg/kgで, それぞれ117, 106, 104%を, Tyrothricinは七面鳥で5, 10, 25mg/kgでそれぞれ103, 109, 108%を, 鶏では50mg/kgで103~109%を, Actidioneは七面鳥で10, 50, 100mg/kgでそれぞれ89, 57, 40%を, Gramicidinは七面鳥で5, 10, 25, 100mg/kgでそれぞれ98, 100, 96, 104%を, Subtilinは鶏で50mg/kgで107~111%を, Polymixin Bは鶏で50mg/kgで93%を, StreptothricinはMOOREは無効であると報告したのに対し, PEELERは100mg/kgで123%を, Rimocidinは鶏において, 10, 25, 50, 100mg/kgでそれぞれ126, 115, 108, 101%のindexが報告されている。
我々は本邦において発見された各種抗生物質について, 鶏を用い, その発育促進効果を実験しつつあるので, その一部を報告する。

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