The Japanese Journal of Antibiotics
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注射用Oxacillin-Ampicillin (Broadcillin ‘Banyu’) の使用経験
藪内 百治中村 修
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1970 年 23 巻 2 号 p. 123-126

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抄録

ペニシリンは抗生物質としての重要性が認識されて以来, 大きな治療効果をおさめたが, 次第に耐性菌の出現をみるようになつた。しかし, ペニシリンに異なつた側鎖を導入することによつて, 種々の合成ペニシリンがつくられ, 各々特徴ある抗菌スペクトルを示すことが明らかとなつている。Ampicillin (Aminobenzyl penicillin) は, グラム陽性球菌のほかグラム陰性桿菌に対する抗菌作用をもつており, Oxacillin (Methylphenylisoxazolyl penicillin) は耐性ブドウ球菌, グラム陽性球菌に対して優れた感受性をもつことが知られている。今回OxacillinとAmpicillinの合剤 (B121, Broadcillin ‘Banyu’) 注射薬を使用する機会を得た。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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