The Japanese Journal of Antibiotics
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呼吸器感染症に対するCephalexinの効果
辻本 兵博伊藤 学
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1970 年 23 巻 2 号 p. 199-202

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抄録

Cephalosporin C系の抗生物質が各種感染症に著効を示すことは衆知の事実である。 これら系列の薬剤は, ペニシリン類似の薬剤でありながら, グラム陽性球菌のみならずグラム陰性桿菌にも有効で, 抗菌範囲が広いこと, 生体内で分解されず, 血清蛋白との結合率が低く, 分解されることなく尿中に排泄されること, ブドー球菌産生ペニシリナーゼに耐性であることなどの種々の利点をもつ。 従来, その注射剤のみが臨床に供されていたが, 使用対象が制限され, 不便を感ずることが多かつた。 最近, 内服可能なCephalexin-Glaxoが開発され, その使用の機会をえた。 その結果の成績の概要を報告する。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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