The Japanese Journal of Antibiotics
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Gentamicinの新生児における吸収・排泄ならびにその影響に関する研究
伊藤 達也
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1970 年 23 巻 3 号 p. 298-311

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抄録
新生児に対する化学療法は, 新生児代謝機能の未熟性から, 特殊な考慮が必要とされている。
M. J. WEINSTEINらによつて1963年に報告されたGentamicin (以下GM) は,Micromonospora purpurea NRRL 2953およびMicromonospora echinospora NRRL 2985の生産する抗菌性物質10, 11) で, その抗菌力はグラム陽性, 陰性の広範囲の病原菌, 特に緑膿菌に著効を示し8, 9), 筋肉内注射によつて, 血液, 組織, 尿中で殺菌的濃度に達するという。
しかし, 本剤は, 肝機能, 腎機能に影響があるとされているので, 私はこれを新生児に使用したばあいの吸収, 排泄, 特に諸種機能に及ぼす影響について検討し, あわせてその適正使用量を求めたので, ここに報告する。
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