The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
Print ISSN : 0368-2781
ISSN-L : 0368-2781
Cephalexinに関する2, 3の実験および臨床経験
河盛 勇造西沢 夏生
著者情報
ジャーナル フリー

1970 年 23 巻 4 号 p. 383-386

詳細
抄録

Cephalosporin C系抗生物質としては, すでにCephaloridine (CER) およびCephalothin (CET) が臨床に供されており, その抗菌作用, ことに殺菌効果の強い点および抗菌スペクトラムの広いことから, 有用性が高く評価されている。しかし, これらはいずれも注射によつてのみ用いられ, 内服したばあいは吸収が不十分である点に, 不便が残されていた。
Cephalexin (CEX) は内服用Cephalosporin C系物質として提出されたもので, 7-(D-α-Amino-α-phenylacetamido)-3-methyl-3-cephem-4-carboxylic acidの化学構造をもつている1)。
私どもは, このCEXの化学療法剤としての価値を, CERと対比検討したので, その成績を以下に報告する。

著者関連情報
© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
前の記事 次の記事
feedback
Top