The Japanese Journal of Antibiotics
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Amikacin (BB-K8) の基礎的ならびに臨床的検討
権田 信之島田 佐仲藤森 一平勝 正孝宮崎 亮之助浅羽 理代子
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1974 年 27 巻 5 号 p. 620-624

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抄録

Amikacin (BB-K8) は, ブリストル万有研究所で開発された新らしいアミノ配糖体抗生物質で, Kanamycin Aに4-アミノ-2-ヒドロキシ酪酸を作用して合成された新らしい抗生物質である. 化学名は, 1-N- [L (-)-γ-Amino-α-hydroxybutyryl] kanamycin Aである.
本剤は, Kanamycin (KM) を母体としているが, その抗菌力はKMにまさり, さらに特長的なことは, KM, Gentamicin (GM) などに交叉耐性がないという点である. また, 抗菌スペクトラムでも従来KMが無効であつた変形菌, 緑膿菌にまで強い抗菌力を示すとされている.
私達は, 今回, 本剤を万有製薬から提供を受け, 臨床的に治験する機会を得たので, 基礎的研究と併わせて報告する.

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