The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
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胆道感染症に対するアパルシリンの臨床的検討
平山 隆菊地 金男
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1979 年 32 巻 3 号 p. 359-363

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抄録

胆道感染症は, 外科領域にとおいてもしばしば経験され, 特に閉塞性黄疸を伴なう疾患においては難治性となり, 治療に難渋するばあいが少なくない。最近, 新らしい抗生剤としてAmpicillinの誘導体Apalcillin (以下APPCと略す) が開発された。本剤は, グラム陽性菌ばかりでなく, グラム陰性菌にも有効で, Pseudomomas, Klebsiella, Proteusなどに強い抗菌力を発揮し, 肝臓への移行が良好で, 胆汁内に高濃度に排泄されるのが特長である1)。そこで, 我々は, 胆道感染症に対してAPPCの臨床効果を検討し, 併せてその血中濃度および胆汁内濃度を測定し, 2, 3の考察をおこなつてみた。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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