The Japanese Journal of Antibiotics
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Amoxicillinの殺菌作用
In vitro殺菌活性と感染治療効果
上村 利明岡田 直彦松本 佳巳西田 実
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1979 年 32 巻 3 号 p. 364-368

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抄録

Amoxicilli B (AMPC) は, 化学構造がAmpicillin (ABPC) と類似し, 両薬剤の病原菌に対する抗菌作用は概して等しく, AMPCは経口投与時にABPCより優れた吸収性を示すことが報告されている1-8)。その後, 中沢4) およびROLINSON 5) らは, 両薬剤の殺菌作用をそれぞれ特定のEscherichia coliを用いて比較し, AMPCはABPCよりも優れた活性をもつことを見出した。
われわれは既報のAMPCの殺菌活性における評価が, より多くの臨床分離株についでもみとめられるかどうかを検討し, さらにE.coliSphero Plastに対する両薬剤の作用を比較した。
また, AMPCのin vitroにおける殺菌活性が, in vivo効果に反映するかどうかを明らかにするため, 両薬剤を非経口的に投与し, マウスの実験感染に対する治療効果を比較したので報告する。

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