The Japanese Journal of Antibiotics
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Hetacillin, CephapirinおよびAlnikacin相互間の併用作用に関する研究
高橋 昌己一幡 良利碓井 之雄成川 新一吉田 耕作
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1979 年 32 巻 8 号 p. 830-838

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抄録

近年β-Lactam系抗生剤およびAminoglycoside系抗生剤の開発がさかんにおこなわれているが, これら両系剤を用いた併用効果に関する研究もまた多数報告されている。 その多くは, 両者の協力作用をみとめているが1~3), 一部のβ-Lactam系抗生剤とAminoglycoside系抗生剤との間には, 拮抗作用があるとの報告4, 5)もある。 しかし, 併用効果をみとめた報告においては, 実験に用いた菌種は限られた菌属だけを対象としているため, なお再検討の必要があるものと考えられる。
最近, 著者らはβ-Lactam系抗生剤として, Penicillin系のHetacillin, Cephalosporin系のCephapirinおよび, Aminoglycoside系のAmikacinを用いて, それぞれ2剤の併用効果を教室保存標準株および臨床材料から分離したグラム陽性球菌およびグラム陰性桿菌について検討を加え, 興味ある成績を得たので報告する。

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