1980 年 33 巻 4 号 p. 526-538
KW-1062は, 協和醗酵工業株式会社で開発された新らしぃアミノグリコシド系抗生物質で, 従来のこの系統の薬剤と比較して, 安全性が高いとされている。その臨床的また基礎的検討は, すでに多くの機関でなされ, 日本化学療法学会の新薬シンポジウム1) で検討され, Chemotherapy誌2) にも特P号が組まれている。
今回, 我々は, 本剤の高用量を含めての臨床検討をおこない, 臨床的に多量を用いれば, 有効性が増し, かつ安全であるといえる薬剤であるかどうかを追求してみたので, その結果を報告する。