The Japanese Journal of Antibiotics
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小児におけるGentamicin点滴静注法の薬動力学的研究
砂川 慶介秋田 博伸城崎 慶治岩田 敏岩崎 由紀夫佐藤 吉壮東條 雅宏若林 良早野 紳哉小佐野 満松尾 武夫山田 善三郎鈴木 博子市橋 保雄
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1983 年 36 巻 1 号 p. 47-54

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抄録

近年グラム陰性桿菌感染症の増加に伴い, 小児科領域においても他剤に抵抗を示す重症感染症に遭遇することが多く, アミノ配糖体系抗生剤を使用せざるを得ない場合もしばしばある。しかも, これらの薬剤は筋肉内投与だけが許可されているが, 小児科領域では筋拘縮等の局所の毒性の問題があり, 主に静脈内投与が行われているのが現状である1)。
アミノ配糖体系抗生剤を一定時間かけて点滴静注した場合の血清中濃度推移は, 筋注時とほぼ同じであるとされており1), 我々が行つたTobramycin (TOB) に関する検討2, 3) においても30~60分点滴静注が筋注時と同様のバターンを示すことが確認されている。
今回, Gentamicin (GM) を小鼎こ点滴静注にて投与し, その薬動力学的検討を行つたので報告する。

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