The Japanese Journal of Antibiotics
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セファマイシン系抗生物質とアミノ配糖体系抗生物質の併用に関する研究
田中 真由美河端 繁勝西野 武志谷野 輝雄
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1983 年 36 巻 10 号 p. 2869-2880

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抄録

抗菌剤の併用は, その協力作用, 起炎菌の耐性化の防止, 副作用の軽減などの目的で, 種々検討されてきた。特にβ-ラクタム系抗生物質とアミノ配糖体系抗生物質との併用では種々のグラム陰性桿菌に対して, 広く協力作用が認められ, 臨床的にも広く使用されている1~8)。
又, 新しくβ-ラクタマーゼに安定な薬剤として開発されたセファマイシン系抗生物質とアミノ配糖体系抗生物質とのin vitroでめ併用においても, その協力作用と拮抗作用について報告されている9, 10)。
今回, 私どもは, セファマイシン系抗生物質であるCefoxitinと, アミノ配糖体系抗生物質であるAmikacin, Gentamicin, Dibekacinを用いて, 協力作用の有無を, iin vitro及びin vitroについて検討を行い, 2, 3の知見を得たので報告する。

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