The Japanese Journal of Antibiotics
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Micronomicinのイヌにおける薬動力学的検討
筋注及び点滴静注モデルの比較
井上 顕信原 卓司出口 隆志
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1983 年 36 巻 11 号 p. 3262-3267

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抄録

Micronomicin (MCR) は奈良ら1, 2) により発見されたGentamicin類似の新規なアミノ配糖体系抗生物質で, Micromonospora segamiensis var.nonreducansにより産生される。本剤はグラム陽性, 陰性菌に対して抗菌活性3) を示すと共に, in vivoにおける効果4, 5) もすでに報告されている。
MCRの吸収, 分布, 排泄については, 抗菌活性による検討6), 更には3H-標識体7) を用いた詳細な報告がある。しかし, いずれも筋注時の動態を示したもので, 今回著者らはイヌを用い, 点滴静注時及び筋注時における薬動力学的パラメータを求めることにより, MCRの点滴静注剤としての有用性と安全性について検討したので報告する。

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