1983 年 36 巻 7 号 p. 1846-1850
KS-R1は住友化学工業 (株) と京都薬品工業 (株) で新たに開発されたAmpicillin (ABPC) 含有の坐剤である。坐剤1個中にABPC 125mg (力価), 又は250mg (力価) を含有する。基剤は脂肪酸ナトリウムを含有するウィテタゾールで, 各種坐剤に汎用されている。本坐剤はすでに各種動物に対する毒性試験, 吸収排泄試験も済み, 高い安全性と有効性が認められている。今回我々も本剤を使用する機会を得, 小児の感染症に対する有効性及び安全性について検討したので報告する。