The Japanese Journal of Antibiotics
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乳幼児膀胱尿管逆流腎及び水腎症
Cefhletazoleの尿中排泄からみた腎機能評価第1報
宮野 武下村 洋新井 健男佐々木 克典小川 富雄出口 英一駿河 敬次郎
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1984 年 37 巻 2 号 p. 237-242

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抄録

両側の腎機能の正常な患者や種々の両側腎機能障害患者における抗生物質の尿中濃度及び尿中排泄に関する報告は多数みられるが, 一方の腎機能が低下し, 他方の腎機能は正常で高窒素血症のない患者における尿中の抗生物質排泄に関しては欧米において若干の報告1)をみるものの, 本邦においてはほとんど報告をみない。そこで今回我々は膀胱尿管逆流を伴う腎(以下VUR腎), 及び腎孟尿管移行部狭窄による水腎症 (以下PUJ狭窄性水腎症) において, 抗生物質Cefmetazole (以下CMZ) の経静脈投与を行い, 左右の腎から排泄されるCMZの尿中濃度を測定し, 腎機能の評価に若干の知見を得たので報告する。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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