1987 年 40 巻 4 号 p. 867-882
小児感染症50例にCefuzonam (CZON) を投与し, 49症例で有効性の検討を行つた。有効率83.7%の成績が得られ, 小児科領域の疾患に対しても, 極めて有効性の高い薬剤と判定された。
又, 特にStaphylococcus aureusに対する効果もよく, 臨床分離された13株につい・ての有効率は69.2%であつた。この成績はCefotiam, Cefazolinとほぼ同等の効果を示し, グラム陽性菌感染に対しても単剤で使用することも可能と思われたが, それ以上に続発性免疫不全症の感染対策には威力を発揮するものと思われた