The Japanese Journal of Antibiotics
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小児科領域におけるFlomoxefの髄液移行の検討及び臨床使用成績
岡田 隆滋古川 正強
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1987 年 40 巻 8 号 p. 1477-1485

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抄録

新オキサセフェム系抗生物質Flomoxef (FMOX, 6315-S) について髄液移行及び細菌感染症に対する臨床的検討を行い以下の結果を得た。
1.化膿性髄膜炎3例の急性期において, 本剤100mg/kgOneshot静注後1時間の髄液中濃度は5.12~6.32μg/mlで, 髄液血清比はおよそ5%であつた。回復期には髄液中濃度は約3.8μg/ml, 髄液血清比は約3.5%であつた。
2.疾患別で化膿性髄膜炎3例中1例は臨床的には有効であつたが他剤と併用したため判定不能とし, 他2例は有効であった。肺炎の9例は著効8例, 有効1例, 気管支炎の4例は著効3例, 有効1例, 扁桃腺炎の2例はいずれも著効であつた。
3.副作用では検査成績で20例中3例に血小板増多を認めたが, いずれも本剤とは無関係で感染症の回復期にみられる一過性の増多であつた。

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