1988 年 41 巻 11 号 p. 1721-1730
小児外科領域におけるImipenem/Cilastatin sodium (IPM/CS) の体内動態及び臨床的安全性, 有効性について検討を行つた。
1. 10mg/kg (IPM量, 以下同様) 又は20mg/kgの投与で点滴静注終了時に十分な血中濃度が得られ, その後漸減した。
2. 胆汁中移行は比較的良好で有効な濃度が得られた。
3. 術後感染予防投与例では全例感染性合併症はなく, 又, 副作用, 検査値異常は認めなかつた。
以上の成績から, 本剤は小児科領域において有効且つ安全な抗生物質であると思われる。