1988 年 41 巻 9 号 p. 1261-1271
Cefotaxime (CTX) 単独治療群とCTX+Fosfomycin (FOM) 併用治療群とを無作為に分け, それぞれの呼吸器感染症における有用性を比較検討した。
CTX単独投与群32例, CTX+FOM併用投与群41例における全般改善率はそれぞれ81.3%, 75.6%であり, 統計学的な有意差は認めなかつた。副作用, 臨床検査値異常としては, CTX単独投与群で発熱, 血小板減少, GOT・GPT上昇, GPT上昇の4例が, CTX+FOM併用投与群で血管痛, GOT・GPT上昇3例, BUN上昇の計5例が認められたがすべて一過性で重篤なものはなかった。