The Japanese Journal of Antibiotics
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モノバクタム系抗生物質Carumonamと他剤の併用に関する細菌学的研究
尾花 芳樹村上 龍敏葛井 久嗣西野 武志
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1990 年 43 巻 12 号 p. 2094-2101

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抄録

臨床分離のEscherichia coli, Proteus vulgaris, Serratia marcescens 及びPseudomonasaeruginosa の合計88株に対するCarumonam (CRMN) と他の8薬剤のin vitro における相互作用についてチェッカーボード法で検討した。CRMNと他の8薬剤の併用は全般的に相加的か不干渉的作用であった。S. marcescens あるいはP. aeruginosa では, CRMNとFosfomycin, Gentamicin (GM) あるいはDibekacinの併用により相乗作用が認あられた。又, 拮抗現象はいずれの併用においても認められなかった。位相差顕微鏡観察により, P. aeruginosa 15846に対して, CRMNとGMの併用で相乗作用が確認できた。P. aeruginosa を用いた実験的尿路感染症に対して, CRMNとGMの相乗効果が認あられた。
CRMNと種々の抗菌剤の併用は拮抗現象が認あられないことから, 感染症の初期治療に適当であると思われる。

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