The Japanese Journal of Antibiotics
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新生児・未熟児におけるFlomoxefの基礎的, 臨床的検討
秋田 博伸佐藤 吉壮岩田 敏砂川 慶介横田 隆夫
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1991 年 44 巻 11 号 p. 1240-1249

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抄録

Flomoxef (FMOX) を用いて新生児の体内動態臨床効果, 腸内細菌叢への影響について検討し, 以下に述べる結果を得た。
1.本剤を20mg/kg静脈内投与した時の血中濃度推移は30分48.5μg/ml, 1時間33.0μg/ml, 6時間7.3μg/mlで半減期は2.7時間であった。40mg/kg投与例は生後1日の1例であったが30分値は73.6μg/ml, 1時間55.9μg/ml, 6時間16.9μg/ml, 半減期4.60時間であった。
2.生後0~32日の新生児21例に本剤を投与した。臨床効果の判定ができた8例では著効2例, 有効5例, 無効1例であった。投与された21例のうち1例に下痢が, 好酸球増多2例 (9.5%), 血小板数増加3例 (14.3%), GOT上昇2例 (9.5%) を認めた。
3.腸内細菌叢への影響を検討したところ, FMOXの糞便中濃度は0.84~44.4μg/g検出されたが, 腸内細菌叢への影響は比較的少なかった。しかし, 嫌気性菌に対してやや抑制傾向が認められた。

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