森林応用研究
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四万十川森林計画区における森林管理が希少植物に与える影響
佐藤 重穂前藤 薫宮田 弘明鴻上 泰
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2004 年 13 巻 1 号 p. 25-36

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抄録

高知県の四万十川森林計画区において,モデル森林の生物多様性のモニタリング指標とするために,希少植物の生息情報をまとめた。高知県レッドデータブックで希少種とされた種の中から森林依存種を抽出し,人工林と二次林での生育の可否を判断した。四万十川森林計画区の希少植物は456種であったが,この中で森林依存種は1999種で,森林依存種の占める割合が高かった。二次林には森林依存性の希少植物の7割以上の種が生育し,希少植物の生息地として重要であると考えられた。森林依存性の希少植物に対する森林管理法の影響について検討した。

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© 2004 応用森林学会
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