水産増殖
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マアジ幼魚の選好温度に及ぼす絶食の影響
土田 修二石塚 博一
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キーワード: マアジ, 選好温度, 絶食, 行動
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1997 年 45 巻 1 号 p. 97-101

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抄録

水温25℃で7~56日間絶食させたマアジ幼魚 (平均体長7.2cm) の選好温度に及ぼす影響を, 鉛直温度勾配下で検討した。
肥満度は非絶食群が平均1.85, 各絶食期間における絶食群が平均1.75~1.47で, 絶食開始時から絶食期間約8週間までほぼ直線的な減少を示した。
非絶食群の平均選好温度は25.3℃, 7~56日間の絶食群の平均選好温度は23.0℃であり, 絶食群の選好温度は初期対照群と比較して約2℃低下した。絶食期間の延長に伴う選好温度の変化は認められなかった。
飢餓状態におけるマアジ幼魚が低い温度を選好する行動によって, 代謝量は低下し, エネルギーを保持するのに有利となると考えられた。

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© 日本水産増殖学会
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