水産増殖
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アリアケシラウオの卵内発生と仔稚魚の形態変化
水谷 宏松井 誠一竹下 直彦
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2000 年 48 巻 3 号 p. 497-502

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抄録

1)アリアケシラウオの人工授精卵を用いて卵内発生および孵化した仔魚の観察を行い,その形態を記載した。稚魚の観察には採集個体を用いた。
2)卵径は長径0.94±0.03mm,短径0.89±0.04mm,他の日本産シラウオ科魚類とほぼ同様の形状を示し,水温15.5~20.1℃の下で,受精から孵化開始までに192時間を要した。
3)孵化仔魚の体長は4.6±0.3mm,筋節数は成魚と同様の53~54+18~19=71~73であった。
4)他の日本産シラウオ科魚類とは,筋節数および背鰭の位置の相違により識別が可能である。

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