年報カルチュラル・スタディーズ
Online ISSN : 2434-6268
Print ISSN : 2187-9222
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むき出しの他者と死者
丸木俊の裸体表現における脆弱性の表現としての「死」
チョ ヘス
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2025 年 13 巻 p. 177-195

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抄録
本論文は、《原爆の図》が公開された初期に批判の対象となった「裸体表現」に焦点を当て、それが官能性やエロティシズムとは異なる価値、つまり他者を理解するための試みとして機能していた可能性を考察するものである。その手がかりとして、丸木俊による《原爆の図》以前の作品や他の制作活動を検討し、《原爆の図》をめぐる協働制作における彼女の役割と影響力を明らかにする。とりわけ本論文では、丸木俊の「自己自身」へのまなざし、なかでもセクシュアリティと身体的脆弱性への意識に注目し、それが身体表現としてどのように結実し、いかに自己と他者の境界を探求する試みとなったのかを分析する。具体的には《原爆の図》の後半部に現れる「哀悼されない他者」のための表現をめぐる位置づけを考察し、女性作家の身体表現を媒介とした死の表現がいかにして死をめぐる共同体としての哀悼へと展開していくのかを考察する。
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