秋田県総合食品研究所報告
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しょっつる風新調味料の開発 (第2報)
コウナゴによる試験醸造
高橋 光一戸松 誠柴本 憲夫熊谷 昌則
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2000 年 2000 巻 2 号 p. 9-16

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抄録
 コウナゴを原材料にした、しょっつるの試験醸造を24ヶ月間行い、諸味の分解・発酵中における成分の経時変化としょっつるの品質について検討した。  試験区分としては、食塩濃度の違いとして食塩を魚体重量の20%、30%、50%、100%の区分と、食塩濃度30%で酵素剤を1%使用区分および食塩濃度100%で米麹を魚体重量の50%添加と20%添加区分の7区分で行った。  結果、食塩濃度の低い区ほど魚体の分解・発酵が速く、全窒素、ホルモール窒素およびpHが高く着色も進んだ。酵素処理区は、他の区より魚体の分解・発酵が最も速く、全窒素も多かった。米麹添加区は、全窒素、ホルモール窒素は少なかったが、直接還元糖分は多かった。  遊離のアミノ酸総量は、食塩20%区と酵素剤添加区が特に多く、アミノ酸組成では、As p、G1u、Ly s の占める割合が多い結果であった。  有機酸総量は食塩20%区と30%区で多く、有機酸組成では全体的に乳酸とピログルタミン酸が多かったが、米麹使用区では、他の区に比べクエン酸とコハク酸の占める割合が高かった。  加熱処理後のしょっつるを用いての官能試験結果、米麹添加区と食塩20%区のしょっつるは、色が濃すぎて香も悪い評価であり、食塩50%と100%区のしょっつるは、色・香とも良好との評価であった。食塩30%区と酵素剤添加区のしょっつるは強い旨味があり、米麹添加の2区と食塩20%区のしょっつるは 塩角がとれ味が良好との評価であった。
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© 2000 秋田県総合食品研究センター
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