秋田県総合食品研究所報告
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しょっつる風新調味料の開発(第6報)
ハタハタ・イワシを用いたしょっつるの試験醸造
高橋 光一戸松 誠柴本 憲夫熊谷 昌則
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2000 年 2002 巻 4 号 p. 11-18

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抄録
冷凍のハタハタとイワシを原料に、市販の酵素剤と米麹を用いて、しょっつるの試験仕込みを行った。ハタハタと食塩区は、仕込から31ヶ月目で魚体の大部分が溶解したが、全窒素は1.5%と低く、アミノ酸総量も少なかった。しょっつるは、旨味不足で塩角や魚臭が残っていた。ハタハタと酵素剤添加区は10ヶ月目で魚体は溶解し。全窒素は1.8%台であった。しょっつるは発酵香のある、旨味の良好なものであった。ハタハタと米麹添加区は、食塩区より溶解が速く、15ヶ月目で溶けていた。仕込初期よりY値の低下が特異的であり、アミノ酸ではLysが少なく、Aspが多かった。しょっつるの色は、やや濃いめであるが旨味と甘味に特徴があった。イワシと食塩区は、油の分離が多くて魚体の溶解が遅く、31ヶ月目でも塊が残っていたが、成分的には窒素成分やアミノ酸総量が多かった。塩角は残るが香りは良好で、旨味の有るしょっつるであった。イワシと酵素剤添加区は、31ヶ月目で魚体は完全に溶けていたが、溶液は粘性の強いものであった。全窒素は2.5%と非常に高く、アミノ酸はG1u・Lysの組成比が高く、有機酸では乳酸の組成が高かった。色は濃いめであるが、発酵香のある旨味の強いしょっつるであった。
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© 2000 秋田県総合食品研究センター
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