抄録
国立情報学研究所の学認クラウド導入支援サービスで策定しているチェックリストは、大学・研究機関がクラウドを導入する場合に考慮すべき項目(信頼性、セキュリティ、契約条件等)を網羅しているため、項目数が110を超えている。利用する大学・研究機関からは、それらの項目の全部の内容を把握し、チェックする負担が大きいという点を当初から指摘されていた。そこで、目的に応じたクラウドを選ぶ場合にチェックリストのどの項目を重点的にチェックすればよいかを議論し、その成果として、特定の利用分野や利用目的に応じて参照すべき項目を抽出した「目的別チェックリスト」を提供することによって、利用者の利便性を向上させる取組みを行ってきた。目的別チェックリストを使ってクラウドを選ぶ方法はこれまでも紹介してきたが、策定の背景までは言及していなかった。本稿では、目的に応じたクラウド選択基準について検討した結果を報告する。