応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌
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【総説:応用糖質科学シンポジウム】物理加工澱粉の特性と食品への応用
松本 典子 上田 泰徳砂子 道弘北村 進一
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2023 年 13 巻 2 号 p. 110-116

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抄録

物理加工澱粉は,食品表示可能であることや世界各国で使用制限がないことが特徴で,世界の潮流となっている「クリーンラベル」に対応した澱粉である.当社は物理加工処理による澱粉改質を強みとしており,数々の製品を製造している.コーンスターチを原料とした湿熱処理澱粉「デリカスターシリーズ」は,生のコーンスターチと比べて膨潤抑制効果が強く,耐熱性が高い.この特性を生かして加工食品で多く利用されており,例えばパンに配合すると,レンジアップしても澱粉粒子が残存し,切断面の戻りが良くなる.またフライ製品に配合すると,サクサクとした衣に仕上がる.バッター用澱粉「BTシリーズ」は,一般的なバッター用澱粉の特性であるフライ食品の具材と衣の結着性を向上させるのみならず,バッター液性にも優れている.特に業務用のフライ食品の製造ラインに適したバッター液性を示し,バッターリングの各工程で使い勝手が良くなるよう設計されている.未来型物理加工澱粉である「ナチュラスターFJ-300」は,薬品で化学的処理を施し,機能を付与した化工澱粉と遜色ない耐熱性・耐酸性・チルド保存性を有するクリーンラベル澱粉で,幅広い食品加工の場面で使用できる.

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© 2023 一般社団法人 日本応用糖質科学会
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