応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌
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【総説】 新規ファミリーに属するビフィズス菌由来ラクト-N-ビオシダーゼの立体構造
山田 千早片山 高嶺Mitchell HattieKeith A. Stubbs荒川 孝俊伏信 進矢
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2017 年 7 巻 2 号 p. 63-68

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抄録

乳幼児の糞便から分離されたビフィズス菌の中には,ヒトミルクオリゴ糖からビフィズス菌の増殖因子であるラクト-N-ビオース(LNB) を菌体外で切り出すラクト-N-ビオシダーゼ(LNBase) を持つものが存在する. Bifidobacterium bifidum はGH20 のLNBase (LnbB) を持つのに対し,Bifidobacterium longum は新規なGH ファミリー(GH136) を形成するLNBase (LnbX) を持つ.LnbB はフコシル化またはシアリル化された基質に対して活性を示さないが,LnbX はこれらの基質に対しても作用する.我々は,LnbX の触媒ドメインの立体構造を反応産物であるLNB との複合体の状態で決定した.LnbX はβ-ヘリックス構造をとり,(α/β)8 バレル構造をとるLnbB とは全く異なる構造をしていた.LnbX はアノマー保持型酵素であり,求核触媒残基はAsp418,酸/塩基触媒残基はAsp411 であると同定された.また,酸/塩基触媒残基が水を介してH+を受け渡すGrotthuss 機構により加水分解することが示唆された.

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© 2017 一般社団法人 日本応用糖質科学会
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