応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌
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【総説:―受賞論文―】 酵素合成法による機能性オリゴ糖の創出
中井 博之
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2018 年 8 巻 1 号 p. 51-55

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抄録

現在,食品の機能として栄養面や嗜好面だけでなく,ヒトの生体機能調節の機能面が注目されている.生体調節機能をもつ食品素材としてオリゴ糖が挙げられ,構成糖や結合様式が異なる多種多様なオリゴ糖に対応した機能性が期待される一方,大量調製技術の確立の困難さから機能性評価の実施,産業的利用が限られている現状である.当該問題を解決するために,筆者は様々な生物種のゲノム情報を活用したバイオインフォマティクス的手法を駆使し,オリゴ糖生産に有用な新規糖質加リン酸分解酵素(ホスホリラーゼ)の探索に取り組んでいる.新規ホスホリラーゼの発見は,天然糖質資源を多種多様なオリゴ糖へ高収率変換する技術開発に繋がり,オリゴ糖ライブラリーが構築されつつある.ライブラリー化されたオリゴ糖の中には,腸内細菌叢改善作用や免疫賦活作用などヒトの健康保持増進に有益な生理活性を示すオリゴ糖も数多く含まれている.本論文では,上述した一連の研究の中から,ホスホリラーゼを活用したオリゴ糖ライブラリーの構築に関する研究成果の一部について概説する.

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© 2018 一般社団法人 日本応用糖質科学会
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