データ分析の理論と応用
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Print ISSN : 2186-4195
論文
正答選択肢をすべて挙げる形式の問題の採点について
荒井 清佳宮埜 寿夫
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2017 年 6 巻 1 号 p. 101-112

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抄録

多肢選択式は,客観式テストにおいて最も多く利用されている問題形式である.その多くはあらかじめ受験生に正答選択肢の数が示されているが,正答選択肢の数があらかじめ示されておらず「適切なものをすべて選べ」と問う問題形式もある.このような形式の問題の採点方法については様々な方法が提案されているが,最適な方法については定まっていない.

これまで提案されてきた方法の多くは,正しい判断をした選択肢の数や選択した正答選択肢の数などに基づいて部分点を与える方法である.本研究では,受験者による選択肢の選択を0/1 データが並んだ解答パタンとして捉え,正答/誤答選択肢の並びとの関連の強さや類似度に基づいて部分点を与える方法を新たに提案した.2種類の提案手法,MTF 法,NM 法の4 つの採点方法について検討し,その特徴を明らかにした.その結果,これらの中では得点の段階数の多さや計算の簡便さなどからJaccard 係数法の適切さが示された.なお,採点方法により得点の値は異なるものの,高得点となる解答パタンは採点手法間でおおよそ一致していた.

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© 2017 日本分類学会
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