健康科学大学紀要
Online ISSN : 2433-4634
Print ISSN : 1882-5540
事例研究
介護老人保健施設に入所する認知症高齢者へのADL支援プロトコルを用いた介入が主観的QOLの向上と介護スタッフのやりがいの向上につながった一事例
中西 康祐
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キーワード: 老健, QOL, 生活支援, 認知症
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2018 年 14 巻 p. 83-94

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抄録
 介護老人保健施設に入所する無目的な状態にある認知症高齢者に対して、対象者の主観的QOLの向上と介護スタッフのやりがいの向上を目的に、作業療法士が作成した「生活支援の手順書」を用いて、介護スタッフが直接的に介入した。評価はQOL-AD、HADLS、9段階のNRS、介護スタッフによる介入中の実施状況の記載と介入後の自由記載を用いた。結果、対象者は主体的な生活を獲得し、主観的QOLの向上と介護スタッフのやりがいの向上が認められた。介入の目的と意図を明確にして、評価と介入の方法および介入時の留意点を示した「生活支援の手順書」を用いた介入は、対象者の主体的な生活を再構築した。この主体的な生活の実現がケアを受ける側、提供する側双方にとって有効であったと言える。
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